2026年の七五三は、本来のお祝い日である11月15日がちょうど日曜日に重なります。家族の休みを合わせやすい一方で、神社も写真館も「同じ日に人が集中する」年になりそうです。準備を始めるのが10月に入ってからだと、人気スタジオの土日枠や着物レンタルの好みのサイズはすでに埋まり始めていることも少なくありません。
「数え年と満年齢、どちらで祝えばいいの?」「写真は前撮りと当日、どちらが正解?」「3歳の子が着物を嫌がったら?」――初めて七五三を迎える家庭が迷うポイントは、実はほぼ共通しています。
この記事でわかること
- 2026年に七五三を迎える子どもの生まれ年早見表(数え年・満年齢)
- 11月15日・大安・平日、それぞれのお参り日の選び方と穴場の日程
- 写真館・出張撮影・セルフ撮影の費用と仕上がりの比較
- 着物レンタルの相場と、当日に慌てないための持ち物リスト
- お参り当日のタイムスケジュール例と、子連れで失敗しやすい落とし穴
七五三2026の年齢早見表と「数え年・満年齢」の考え方
七五三は、子どもが3歳・5歳・7歳を迎えた節目に成長を感謝し、これからの健康を祈る行事です。一般的には男の子が3歳と5歳、女の子が3歳と7歳でお祝いしますが、関東の一部では男の子の3歳を省く地域もあり、家庭や地域の慣習で違いがあります。
もともとは数え年(生まれた年を1歳とし、元日に1歳ずつ加える数え方)で祝うものでした。現在は満年齢で祝う家庭のほうが多いと言われており、どちらを選んでも作法として間違いではありません。
| お祝いする年齢 | 数え年で祝う場合の生まれ年 | 満年齢で祝う場合の生まれ年 |
|---|---|---|
| 3歳(男女) | 2024年(令和6年)生まれ | 2023年(令和5年)生まれ |
| 5歳(男の子) | 2022年(令和4年)生まれ | 2021年(令和3年)生まれ |
| 7歳(女の子) | 2020年(令和2年)生まれ | 2019年(令和元年/平成31年)生まれ |
3歳は「満年齢」、7歳は「数え年」を選ぶ家庭が多い理由
数え年の3歳は満年齢だと2歳前後。着物で長時間歩くのは難しく、ぐずって写真どころではなくなるケースがよく聞かれます。そのため3歳は満年齢で1年遅らせる家庭が目立つのも納得でしょう。反対に7歳は、満年齢だと小学校1〜2年生にあたり前歯が抜け始める時期と重なるため、「歯が抜ける前に撮りたい」と数え年を選ぶ家庭もあります。
兄弟姉妹がいる場合は、年齢をずらして一度にまとめて祝う選択肢も現実的です。写真館の撮影料も1回分で済むことが多く、費用面でも負担が軽くなります。
11月15日にお祝いする由来
11月15日に祝う理由には諸説あります。よく知られているのは、江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の子、徳松の健康を祈った日が11月15日だったという説です。また、この日は暦の上で「鬼宿日(きしゅくにち)」と呼ばれ、鬼が出歩かない吉日とされてきたことも理由のひとつに挙げられます。現代では11月15日にこだわらず、10月中旬から11月下旬の都合のよい日にお参りする家庭が大半です。
お参りはいつ行く?2026年の日程選びと穴場の「平日大安」
2026年の11月は、15日(日)が本来のお祝い日、22日(日)・28日(土)が大安にあたります。いずれも土日に重なっているため、この3日間は神社の祈祷受付・写真館・レストランすべてが混み合うと考えておくのが無難です。
混雑度の目安と日程ごとの比較
| 日程 | 混雑度 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 11月15日(日) | 非常に混む | 本来の祝い日で祖父母も招きやすい | 有名神社は祈祷まで1時間以上待つことも |
| 11月22日・28日(大安・土日) | 非常に混む | 縁起を重視する家族も納得しやすい | 写真館の予約は夏までに埋まりやすい |
| 10月中旬〜下旬の土日 | やや混む | 気候が穏やかで着物でも汗をかきにくい | 神社によっては七五三受付が11月からの場合あり |
| 平日の大安・友引 | 空いている | 境内で撮影しやすく、子どもも疲れにくい | 保育園・仕事の調整が必要 |
| 12月上旬 | 空いている | 写真館のオフシーズン割引がある場合も | 寒さ対策が必須、紅葉は終わりかけ |
穴場は「平日大安」と「午後遅めの時間帯」
土日の大安を避けて平日の大安を選ぶと、境内の混み具合がまるで違います。11月の平日大安は、六曜カレンダーで事前に確認しておくと調整しやすくなります。有給休暇を1日取る価値は十分にあるでしょう。
土日しか動けない場合は、午前10〜12時のピークを外し、14時以降を狙うのがおすすめです。午前中に祈祷を受けて昼食後に写真を撮る家族が多いため、午後は祈祷の待ち時間が短くなる傾向があります。ただし受付終了が16時前後の神社も多いので、事前に確認しておきましょう。
準備スケジュールの目安
- 4〜5月:写真館・着物の下調べ。早割キャンペーンが始まる時期
- 6〜8月:前撮りのピーク。日焼け前・暑さが本格化する前の6月が人気
- 9月:お参りする神社と日程を確定。祈祷が予約制か確認
- 10月:着物の着付け・ヘアセットの予約、食事会の店を予約
- 11月:お参り当日。後撮りを選ぶ場合は12月以降に撮影
写真館・出張撮影・セルフ撮影の費用と選び方
七五三の出費で一番大きくなりやすいのが写真です。大きく分けて3つの方法があり、仕上がりと費用のバランスはそれぞれ大きく違うため、優先したいものを先に決めておくと迷いません。
| 撮影方法 | 費用の目安 | 向いている家庭 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| スタジオ(写真館) | 約3万〜8万円(データ・アルバム込み) | 着物レンタルや着付けもまとめて任せたい | 撮影料が安くても、データ購入で高額になる料金体系がある |
| 出張撮影(神社ロケ) | 約2万〜4万円(1時間前後) | お参りの自然な表情を残したい | 神社によっては外部カメラマンの撮影に許可や撮影料が必要 |
| セルフ撮影 | 0円〜 | 費用を抑えたい・きょうだいの撮影も気軽に | 家族全員が写った写真が少なくなりがち |
前撮り・当日撮り・後撮りの違い
前撮り(6〜9月)は空いていて割引も多く、当日は撮影を気にせずお参りに集中できます。当日撮りは着付けが1回で済む反面、子どもの体力が持たないことがあります。後撮り(12月以降)は混雑とは無縁ですが、1年でもっとも可愛い時期を逃したと感じる家族もいるため、優先順位で選ぶのがよいでしょう。
写真館を選ぶときに見るべき5項目
- 撮影料とデータ料金が別か込みか(「撮影無料」は要注意)
- 前撮り時に着物を無料でお参り当日に貸し出してくれるか
- きょうだい・家族写真の追加料金
- 着付け・ヘアメイクを撮影と同じ日に何時間で済ませられるか
- キャンセルや日程変更の規定(子どもの発熱は珍しくありません)
撮影のベストポジションと時間帯
神社で撮るなら、鳥居をくぐる後ろ姿と手水舎で手を清める横顔は定番ながら外せないカットです。光は午前10時前か午後3時以降の斜光が柔らかく、顔に影が落ちにくくなります。拝殿の正面は参拝者の動線になるため、撮影は端に寄って短時間で済ませるのがマナーとされています。実際に撮影してみると、拝殿よりも境内の木々や石畳を背景にしたほうが混雑が写り込みにくいと感じる家族も多いようです。
着物レンタル相場と当日の持ち物リスト

着物は購入すると数十万円になることもあり、現在はレンタルが主流になっています。相場の目安は次のとおりです。
- 3歳(被布セット):約1万〜3万円
- 5歳(羽織袴):約1万5千〜4万円
- 7歳(四つ身の着物と帯):約2万〜5万円
- 着付け・ヘアセット:別途約5千〜1万5千円
- ママの訪問着レンタル:約1万5千〜4万円
3歳はワンピース感覚で着られる被布(ひふ)を選ぶと、帯を締めないぶん苦しがりにくくなります。7歳は本格的な帯結びになるため、着付けから2時間ほどで疲れが出る子もいます。
当日に持っていくと安心な持ち物チェックリスト
- 履き慣れたスニーカーとサンダル:草履は移動中に脱がせて、撮影時だけ履き替える
- ストロー付きの水筒:口紅や着物を汚さずに水分補給できる
- 汚れても目立たない羽織りもの:食事中に着物の上からかける大判タオルでも代用可
- おやつ(手が汚れないもの):ぐずり対策。チョコレートは衣装を汚しやすいので避ける
- 初穂料を入れたのし袋:紅白蝶結びの水引、表書きは「御初穂料」
- モバイルバッテリー:撮影で想像以上にスマホの電池が減る
- 名物の千歳飴を入れる手提げ袋:大きな神社では境内に屋台が出ることもあり、荷物が増えがち
- 着替え一式:食事会や帰りは洋服に替えると子どもも大人も楽
お祭り・花火大会で持っていくと便利なアイテム
場所取りや待ち時間に役立つ定番アイテムを2つご紹介します。レジャーシートも折りたたみ椅子も種類が多くて選びにくいものですが、ここでは数ある製品の中から比較して「これは間違いない」と感じるものを掲載しています。雑誌や新聞にも掲載されているようですね。
1. コンパクトな防水レジャーシート
場所取りで草地や石畳に長時間座っていても下から湿気が来ないので、夜の花火大会や朝のお祭り待機で活躍します。折りたたむと小さくバッグに収まり、広げると大判で厚みもあり防水。軽くて持ち運びがラクなのも便利なポイントです。
2. 軽量な折りたたみ椅子
お祭りや花火大会の開始までの待ち時間は、座れる場所がないと体力的にしんどいもの。折りたたむとリュックに収まるサイズで軽量、座り心地もしっかりしているので、開演まで2〜3時間でも快適に待てます。一度使うと手放せないと評判のアイテムです。
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お参り当日の流れとタイムスケジュール例
当日は「着付け→お参り→撮影→食事会」の順が一般的です。子どもの体力を考えると、着物を着ている時間は3時間以内に収めると失敗が少なくなります。
モデルスケジュール(11月の土日・午前着付けの場合)
| 時刻 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 8:30 | 美容院・写真館で着付けとヘアセット | 前開きの服で行くと着替えが楽 |
| 9:45 | 神社へ移動 | 車移動なら駐車場の空き状況を事前に確認 |
| 10:15 | 受付・祈祷(20〜30分程度) | 祈祷前にトイレを済ませる |
| 11:00 | 境内で記念撮影 | 千歳飴の袋を持たせると手持ち無沙汰になりにくい |
| 12:00 | 食事会 | ホテルのレストランや個室・座敷のある店を予約しておく |
| 13:30 | 着物を返却・帰宅 | 土日の夕方は道路が混むため早めの移動が安心 |
初穂料・トイレ・駐車場で慌てないために
祈祷を受ける場合の初穂料は、1人あたり5,000〜10,000円が目安とされています。きょうだい2人なら合計額をまとめて包むか、1人ずつ包むかを社務所で確認しておくとスムーズです。祈祷をせず参拝のみで済ませる家庭も増えています。
着物でのトイレは時間がかかるため、社務所近くのトイレの場所を最初に確認しておきましょう。大きな神社では授乳室やおむつ替えスペースを設けているところもありますが、ないことも多いので、下の子がいる家庭は近くの商業施設をあわせて調べておくと安心です。現地で慌てないよう、地図アプリに場所を保存しておくのも手です。
駐車場は11月の土日だと午前10時前後に満車になることが多く、神社の駐車場が祈祷者専用になる場合もあります。近隣のコインパーキングを2〜3か所候補にしておくか、タクシーで移動するのが現実的です。
雨の日の判断基準
小雨程度ならお参りは決行する家族が多いものの、着物は濡れると縮んだりシミになったりします。前日18時時点の降水確率が60%以上なら、着物レンタル店や写真館に日程変更の可否を問い合わせておくのがおすすめです。多くのレンタル店は雨天時の延長や日程変更に柔軟に対応していますが、規定は店舗ごとに異なります。
先輩パパ・ママの失敗談
- 3歳の子が草履を嫌がり、境内を抱っこで移動して腕が限界に
- 祈祷待ちが長引き、写真撮影の頃には子どもが寝てしまった
- 食事会でジュースをこぼし、レンタル着物のクリーニング代が追加に
- 祖父母と神社の場所を共有しておらず、待ち合わせで30分ロス
どれも「時間を詰め込みすぎない」「着物の時間を短くする」ことで防げる失敗です。予定は8割程度の密度にとどめておくと、子どもも大人も笑顔のまま1日を終えやすくなります。
七五三2026のよくある質問

Q1. 七五三は数え年と満年齢、どちらでお祝いするのが正しいですか?
どちらでも問題ありません。現在は満年齢で祝う家庭が多い傾向です。3歳は体力を考えて満年齢、7歳は歯が抜ける前に撮りたいので数え年、という組み合わせもよく選ばれています。
Q2. 2026年の七五三はいつ行くのがおすすめですか?
本来の祝い日は11月15日(日)です。混雑を避けたい場合は、11月の平日大安や10月中旬〜下旬の土日が狙い目です。土日なら14時以降の時間帯を選ぶと祈祷の待ち時間が短くなる傾向があります。
Q3. 写真館の予約はいつまでにすれば間に合いますか?
11月の土日大安を希望する場合は、夏までの予約が安心です。10月以降は平日や12月の後撮りであれば空きが見つかることが多いので、日程の柔軟性で選択肢が変わります。
Q4. 初穂料はいくら包めばよいですか?
1人あたり5,000〜10,000円が一般的な目安です。神社によって金額が決まっている場合もあるため、公式サイトや電話で事前に確認しておくと安心です。
Q5. 喪中の年でも七五三をしてもよいですか?
神道では忌明け(一般的に五十日祭後)を過ぎていれば参拝してよいとされることが多いものの、考え方は家庭や地域によって異なります。気になる場合は神社に相談し、時期をずらしたり写真のみにしたりする方法もあります。
Q6. 親の服装はどの程度きちんとすべきですか?
主役は子どもなので、子どもより格上にならない服装が基本です。パパはスーツ、ママはワンピースやセレモニースーツ、訪問着が定番です。全員の色味をそろえると写真の統一感が出ます。
Q7. 3歳の子が着物を嫌がったらどうすればいいですか?
無理に着せ続けず、撮影の数カットだけ着物にして、移動や参拝は洋服でも問題ありません。被布タイプを選ぶ、好きなキャラクターの髪飾りをつけるなど、本人が楽しめる工夫も効果があります。
家族の笑顔を残す七五三にするために

2026年は11月15日が日曜日に重なるため、例年以上に土日へ予約が集中します。混雑を避けたいなら平日大安か10月中の土日、写真にこだわるなら前撮りの早めの予約がカギです。
まずは、お祝いする子どもの年齢を早見表で確認し、気になる写真館とお参りする神社の受付期間をチェックするところから始めてみましょう。着物の時間を短く、予定に余白を持たせることが、子どもの自然な笑顔を引き出すいちばんの近道です。



