紙屋川の谷に沿って、約350本のモミジが一斉に赤く染まります。京都・北野天満宮の「史跡御土居のもみじ苑」は、豊臣秀吉が築いた土塁の上と下を歩きながら紅葉を見られる、京都でも珍しい造りの紅葉スポットです。
清水寺や永観堂ほど名前は知られていないものの、夜のライトアップでは朱色の鶯橋と真っ赤なモミジが水面に映り込み、写真好きのあいだで評価の高い場所でもあります。一方で、拝観料が大人1,500円とやや高めなこと、毎月25日は駐車場が使えないことなど、知らずに行くと戸惑うポイントもいくつかあります。
この記事でわかること
- もみじ苑2026の公開期間・ライトアップ時間・拝観料
- 見頃の時期と、昼と夜それぞれの見どころ
- 市バス・嵐電でのアクセスと駐車場の注意点
- 混雑を避ける時間帯と当日のタイムスケジュール例
- 夜の冷え込みに備える服装・持ち物と、子連れ・シニアの回り方
北野天満宮もみじ苑2026の公開期間・ライトアップ時間・拝観料
2026年秋の特別公開は10月31日(土)〜12月6日(日)、夜間のライトアップは11月13日(金)〜12月6日(日)と発表されました。昼の公開が始まってから約2週間後にライトアップが加わる日程です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 史跡御土居のもみじ苑 秋の特別公開・ライトアップ |
| 特別公開 | 2026年10月31日(土)〜12月6日(日)9:00〜16:00(受付15:40まで) |
| ライトアップ | 2026年11月13日(金)〜12月6日(日)日没〜20:00(受付19:40まで) |
| 拝観料 | 大人(中学生以上)1,500円/小学生700円/未就学児無料 |
| 特典 | 茶菓子付き(北野大茶湯ゆかりのお菓子) |
| 所在地 | 京都市上京区馬喰町(北野天満宮境内) |
| 問い合わせ | 北野天満宮 075-461-0005 |
拝観料にはお茶菓子が含まれています。苑内を歩いたあとに茶店で一服できるので、1,500円の中には「休憩代」も入っていると考えると納得しやすいでしょう。昼の公開は16時で終わり、ライトアップは日没後に改めて受付となるため、両方見たい場合はそれぞれ拝観料が必要になる点に注意してください。
御土居とはどんな場所か
御土居は、天正19年(1591年)に豊臣秀吉が京都の町を囲むように築いた土塁と堀の跡です。全長は約22.5kmあったとされ、その一部が北野天満宮の西側に残り、国の史跡に指定されています。もみじ苑はこの土塁と、その外側を流れる紙屋川の谷を利用した庭で、土塁の上から見下ろす紅葉と谷底から見上げる紅葉の両方を楽しめるのが最大の特徴です。
見頃は11月中旬〜12月上旬
例年の色づきは11月中旬に始まり、見頃は11月20日前後〜12月初旬が目安とされています。谷底は日当たりが悪いため、土塁の上のモミジから先に赤くなり、谷の下は少し遅れて色づく傾向があります。そのため、公開期間の終盤でも谷底の紅葉が残っていることが少なくありません。
樹齢400年を超えるといわれる「三叉(みつまた)のもみじ」は、幹が三つに分かれた古木で、苑内でもひときわ存在感があります。秀吉の時代から続く景色を想像しながら見上げると、ほかの紅葉名所とは違った味わいがあります。実際に谷底から見上げると、土塁の高さが想像以上で驚く人も多いようです。
昼と夜で変わるもみじ苑の見どころと撮影ポイント
苑内は一方通行の順路になっており、土塁の上の遊歩道から谷へ下り、紙屋川沿いを歩いて戻る流れが基本です。所要時間はゆっくり歩いて30〜40分ほど。写真を撮りながらだと1時間近くかかる人もいます。
鶯橋(うぐいすばし)
紙屋川にかかる朱塗りの太鼓橋で、もみじ苑を代表する撮影スポットです。谷底の遊歩道から橋を見上げると、赤い欄干と頭上のモミジが重なり、昼でも夜でも絵になります。夜は橋の近くに人が集まりやすいので、受付開始直後か19時以降のほうが落ち着いて撮影できます。
展望所から見る御本殿
土塁の上にある展望所からは、国宝の御本殿の屋根を紅葉越しに望める位置です。ここは昼の光のほうが屋根の檜皮葺(ひわだぶき)の質感がよくわかるため、昼の拝観で立ち寄りたい場所です。
夜のライトアップは水面の映り込みが主役
ライトアップでは足元から照らされたモミジが紙屋川の水面に映り、上下対称の景色が生まれます。三脚の使用は禁止されているため、スマートフォンなら手すりに肘を当てて固定する、カメラなら感度を上げて手ブレを抑えるといった工夫が必要です。足元が暗い場所もあるので、撮影に夢中で段差を踏み外さないように気をつけてください。
北野天満宮へのアクセスと駐車場
市バス・嵐電で行く場合
- 市バス:京都駅前から50系統または101系統で「北野天満宮前」下車すぐ。紅葉シーズンの週末は道路が混むため、所要時間は30〜45分ほど見ておくと安心です
- 嵐電(京福電車):北野線「北野白梅町駅」から徒歩約5分。嵐山方面からの乗り継ぎにも便利です
- 地下鉄+バス:地下鉄東西線「二条城前」や今出川方面から市バスに乗り継ぐルートもあります
京都駅からのバスは観光客で満員になりやすく、乗れずに1本見送ることもあります。帰りの時間が決まっている場合は、嵐電の北野白梅町駅を使うルートを候補に入れておくと、時間が読みやすくなります。
車で行く場合の駐車場
北野天満宮には約300台分の駐車場がありますが、毎月25日の「天神市」の日は利用できません。2026年の公開期間中では11月25日(水)が該当します。この日は境内に露店が並ぶ縁日で、周辺道路も非常に混み合います。
そのほかの日でも、紅葉シーズンの土日は昼前に満車になるケースも珍しくありません。周辺のコインパーキングは5〜20台規模の小さなところが多く、25日は特別料金になる駐車場もあるため、車で行く場合は予約制駐車場を事前に押さえておくと安心です。
混雑を避ける時間帯と当日のタイムスケジュール例
もみじ苑の混雑は、見頃と週末が重なる11月下旬に集中します。特にライトアップ開始直後の17時前後は、昼の観光を終えた人と夜だけ来た人が重なりやすい時間帯です。
比較的空いている時間帯
- 平日の9時台:開門直後は団体客が少なく、谷底の遊歩道も歩きやすい
- ライトアップの19時以降:受付終了の19:40に近づくほど人が減り、鶯橋周辺も落ち着く
- 11月25日は避ける:天神市と重なり、境内全体が終日混雑する
昼夜両方を楽しむタイムスケジュール例(週末)
| 時間 | 行動 |
|---|---|
| 14:30 | 北野天満宮に到着、御本殿を参拝 |
| 15:00 | 昼のもみじ苑を拝観(展望所で御本殿と紅葉を撮影) |
| 15:45 | 茶店でお茶菓子をいただいて休憩 |
| 16:15 | 上七軒の町並みを散策、早めの軽食 |
| 18:45 | ライトアップの受付へ(混雑のピークが過ぎた時間帯) |
| 19:40 | 拝観終了、嵐電北野白梅町駅から帰路へ |
夜だけ行く場合は、18時台後半に到着するのがおすすめです。日没直後の空が青く残る時間を狙うなら17時前後になりますが、そのぶん混雑は覚悟しておきましょう。
夜の紅葉散策に合わせた服装と持ち物
11月下旬の京都は、夜になると気温が5〜8℃前後まで下がる日もあります。もみじ苑は谷底を歩くため、体感では市街地より冷えると感じる人が多いようです。
薄手のダウンジャケット
昼から夜まで過ごす場合は、脱ぎ着しやすい薄手のダウンジャケットが便利です。昼の拝観では前を開け、夜は首元まで閉めるといった調整ができます。
滑りにくいスニーカー
谷へ下りる道には階段や土の坂道があり、落ち葉や夜露で滑りやすくなります。ヒールや革底の靴は避け、グリップの効くスニーカーを選んでください。
貼るカイロと手袋
スマートフォンで撮影するなら、指先が出せるスマホ対応手袋があると快適です。腰や背中に貼るカイロを1枚入れておくだけでも、待ち時間の冷えがかなり違います。
モバイルバッテリー
寒い場所ではスマートフォンのバッテリーが減りやすくなります。夜景モードを多用すると消耗も早いため、小型のモバイルバッテリーを持っておくと、帰りの乗換検索まで安心です。
雨天時の判断基準
もみじ苑は小雨程度なら通常どおり公開されることが多いものの、荒天時は安全のため中止や時間短縮になる可能性があります。当日の状況は北野天満宮の公式サイトやSNSで確認するのが確実です。濡れた紅葉はしっとりと色が深く見えるため、小雨の夜はかえって空いていて狙い目という声もあります。
お祭り・花火大会で持っていくと便利なアイテム
場所取りや待ち時間に役立つ定番アイテムを2つご紹介します。レジャーシートも折りたたみ椅子も種類が多くて選びにくいものですが、ここでは数ある製品の中から比較して「これは間違いない」と感じるものを掲載しています。雑誌や新聞にも掲載されているようですね。
1. コンパクトな防水レジャーシート
場所取りで草地や石畳に長時間座っていても下から湿気が来ないので、夜の花火大会や朝のお祭り待機で活躍します。折りたたむと小さくバッグに収まり、広げると大判で厚みもあり防水。軽くて持ち運びがラクなのも便利なポイントです。
2. 軽量な折りたたみ椅子
お祭りや花火大会の開始までの待ち時間は、座れる場所がないと体力的にしんどいもの。折りたたむとリュックに収まるサイズで軽量、座り心地もしっかりしているので、開演まで2〜3時間でも快適に待てます。一度使うと手放せないと評判のアイテムです。
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子連れ・カップル・シニア別の楽しみ方

子連れファミリー
苑内の遊歩道は段差が多く、ベビーカーでの通行は難しいと考えておきましょう。抱っこ紐を使うと動きやすくなります。未就学児は拝観無料、小学生は700円なので、家族4人でも大人2人分+子ども分で比較的予算を組みやすいほうです。お茶菓子は子どもにも喜ばれます。
カップル
夜のライトアップのあとは、すぐ東にある京都最古の花街・上七軒を歩くのがおすすめです。石畳とお茶屋の明かりが続き、紅葉とは違った京都らしい夜の雰囲気を味わえます。
シニア・三世代
土塁の上り下りがあるため、足腰に不安がある場合は、無理に順路を最後まで歩かず、展望所周辺で引き返す選択肢もあります。苑内に入る前に境内のトイレを済ませておくと安心です。昼のほうが足元が見やすいので、シニア世代には昼の拝観をおすすめします。
屋台・グルメと周辺観光
11月25日の天神市では、骨董や古着、食べ物の露店が境内から周辺まで並びます。混雑は増しますが、縁日を楽しみたい人には一石二鳥の日でしょう。周辺では、桜で知られる平野神社まで徒歩約5分、金閣寺へは市バスで約10分。上七軒のあたりには、老舗の和菓子店や甘味処も点在しています。
過去の参拝者がつまずきやすいポイント
- 京都駅からのバスが満員で、ライトアップの受付時間に間に合わなかった
- 11月25日に車で行き、駐車場が使えず周辺を何周もした
- 三脚を持参したものの使用禁止で、重い荷物だけが残った
- 昼の拝観券で夜も入れると思い込んでいた
よくある質問

Q. もみじ苑の拝観に予約は必要ですか?
A. 予約は不要で、当日に受付で拝観料を支払って入苑します。混雑時は受付前に列ができるため、時間に余裕を持って向かうと安心です。
Q. 2026年の見頃はいつごろですか?
A. 例年は11月20日前後〜12月初旬が見頃の目安です。気温によって前後するため、直前に公式サイトの色づき情報を確認しておくと安心でしょう。
Q. 昼と夜の拝観券は共通ですか?
A. 昼と夜はそれぞれ拝観料がかかります。両方楽しむ場合は1人あたり大人3,000円になります。
Q. 拝観にはどのくらい時間がかかりますか?
A. 順路を歩くだけなら30〜40分ほどです。撮影やお茶菓子の休憩を含めると1時間前後を見ておくとゆとりがあります。
Q. 駐車場は使えますか?
A. 約300台の駐車場がありますが、毎月25日の天神市の日は利用できません。紅葉シーズンの週末は満車になりやすいため、公共交通機関の利用がおすすめです。
Q. 三脚や自撮り棒は使えますか?
A. 三脚の使用は禁止されています。苑内の通路は狭いため、自撮り棒も周囲の人に配慮して使うのがマナーです。
Q. 雨の日でも拝観できますか?
A. 小雨であれば公開されることが多いものの、荒天時は中止や時間変更の可能性があります。当日の公式発表を確認してください。
秀吉ゆかりの土塁で京都の紅葉を味わうために

北野天満宮のもみじ苑は、約350本のモミジ、樹齢400年超の古木、朱色の鶯橋と、見どころが一か所にぎゅっと詰まった場所です。ライトアップは11月13日から12月6日まで。週末なら19時以降、平日なら朝一番が落ち着いて楽しめる時間帯です。
行く日が決まったら、まずは11月25日を避けるかどうかを決め、市バスか嵐電かのルートを確認しておきましょう。夜の冷え込みに備えた上着とカイロを用意して、土塁の上と谷底、両方の視点から京都の秋を楽しんでください。



